近年「スーパーフード」として注目を集める野菜のひとつがビーツです。
鮮やかな赤紫色が特徴で、「食べる輸血」と呼ばれるほど栄養価が高いと言われています。実は、ロシアのボルシチや欧米のサラダなど、海外では古くから日常的に食べられてきました。
ビーツの最大の特長は、豊富に含まれる「硝酸塩」です。体内で一酸化窒素(NO)へと変換され、血管をしなやかに広げることで血流をサポートします。これにより、持久力や集中力の向上が期待できるとして、アスリートの間でも注目されています。また、血流改善は冷え性や疲労感の軽減、さらには心血管系の健康維持にもつながると考えられています。
さらに、ビーツにはカリウムや葉酸、食物繊維も豊富。余分な塩分の排出や腸内環境のサポートなど、生活習慣病対策や美容面にもメリットがある万能野菜です。抗酸化作用を持つ色素「ベタレイン」も含まれており、細胞を守る働きが期待できます。
鮮やかな色合いは料理にも映えるので、スムージーやサラダ、スープに加えるだけで見た目も華やかに。まだ日本ではなじみが薄い野菜ですが、手軽に摂れるサプリメントやドリンクも増えてきています。
“ビーツ”は単なる流行食ではなく、日々の健康とパフォーマンスを支える心強い味方。
ぜひ日常の食生活に取り入れて、その力を体感してみてください。