Dr. GreenがThe Healthy Bite 2025シンポジウムで発表しました!

Dr. GreenがThe Healthy Bite 2025シンポジウムで発表しました!

The Healthy Bite」が101日にOMYA社主催でオンラインで開催されました。2025年のテーマは“Technology and Trends Redefining Oral Care Routines”

今回はその中の、prebiNOvaの開発者であるDr. Greenの講演についてご紹介します!

 

タイトル:「Restoring Nitric Oxide is a key determinant:Improving oral and systemic health outcomes by Dr. Shawn J. Green 

要約:25年以上前、ノーベル賞を受賞した研究により、一酸化窒素(NO)が心血管系の重要なシグナル分子であることが明らかになりました。NOは血管を拡張し、血流を整えるだけでなく、神経伝達や炎症制御、免疫機能にも深く関わっています。近年では、この仕組みを「口腔環境」から支える新しい視点が注目を集めています。

特に重要なのは、**口腔内フローラ(口腔マイクロバイオーム)**です。口腔内に存在する特定の善玉菌は、食事から摂取した硝酸塩を亜硝酸塩に変換し、最終的にNOを生成します。つまり、口腔環境が健康であることが、全身のNO産生の鍵を握っているのです。逆に、歯周病や過度なマウスウォッシュの使用などで菌のバランスが崩れると、NOの生成が低下し、血管の硬化や免疫低下につながる可能性があります

実際の臨床研究でも、硝酸塩を豊富に含む食材(ビーツや葉物野菜など)や、硝酸塩を利用したガム・タブレットの摂取によって、血管の柔軟性が改善し、歯肉の炎症が軽減される効果が示されています。特に高齢者や高血圧患者においては、NOを補う食事やサプリメントが、心血管や認知機能の健康維持に有効であることが確認されています

 

ポイント: 

・口腔内フローラ=全身のNO産生の出発点

・硝酸塩を含む食生活や口腔ケアがNO不足を予防

・NOの回復は血圧、免疫、認知、運動パフォーマンスにも好影響をもたらす

 

これからの予防医療やウェルネス分野では、単なる「歯や歯ぐきの健康」ではなく、「口から全身を整える」という視点が重要になります。NO研究の進展とともに、私たちの食生活やセルフケア習慣も大きく変わっていくことが期待できます。

投稿者: MPA広報担当者 – 2025年 10月 06日